体系的番号 |
JPMJER8801 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJER8801 |
研究代表者 |
榊 裕之 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授
|
研究期間 (年度) |
1988 – 1993
|
概要 | 10ナノメートル程の微小な半導体構造中に電子を閉じ込めると、その波(量子波)としての性質が強く現れます。本プロジェクトでは、量子波を自在に制御するための技術を探索し、新しい物性や機能を創出してエレクトロニクスの新次元を切り拓くことをねらいに研究を進めました。特に、エピタキシーの高精度制御や超清浄エッチングなどにより、ナノメートル寸法の量子細線や量子箱構造の形成を可能としました。作製した量子細線では閉じ込められた電子の特異な性質を実証し、さらにトランジスタ機能なども示しました。また、量子波の共鳴や干渉、散乱などを制御した種々のデバイスの可能性も明らかにしました。有機分子簿膜の量子箱的な側面の解明と応用も試みました。この研究は、新機能素子や超高速素子の実現を通じ、電子工学の新分野を拓くものと期待されます。
|