体系的番号 |
JPMJER9002 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJER9002 |
研究代表者 |
新海 征治 九州大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
1990 – 1995
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概要 | 生体の認識系に比肩できるような人工的な認識システムを構築することにより、物質が物質を識別するメカニズムを解明することを目指しました。そのツールとして環状化合物 “カリックスアレーン” を利用した研究により、特定の金属や分子に対する高選択的・高効率の包接認識メカニズムが明らかにされ、その成果は、例えば高精度Naセンサーやフラーレン精製法などの創製に寄与しました。また、各種のフェニルボロン酸化合物を利用して、従来より困難であった糖質の認識機構の解明にも挑戦し、特定の糖、あるいはその光学異性体も識別しそれを読み出すことのできる全く新しい糖質識別システムを創り出しました。 この成果は、複雑な生体系の探究に大きな手がかりを与えるものと期待されます。
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