体系的番号 |
JPMJER9103 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJER9103 |
研究代表者 |
伏谷 伸宏 東京大学, 農学部, 教授
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研究期間 (年度) |
1991 – 1996
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概要 | 海の生物の多くは、その一生において、卵から孵化した幼生が浮遊生活後、岩などに付着、続いて変態して幼体となる着生という過程をもちます。この海に特有な現象のメカニズムを化学情報伝達の面から解明を試みました。まず、ムラサキイガイなど4種類の幼生の飼育に成功するとともに、幼生の付着行動を詳細な画像解析や新たに開発した生体内カルシウム濃度イメージング法などで解析し、多くの新知見を得ることができました。一方、幼生細胞の分画と電気生理との組み合わせにより、新しい細胞機能解析の途を開きました。フジツボについては、化学信号の認識、神経系と二次メッセンジャーを介する情報伝達による付着行動の開始、セメント物質の分泌および変態という一連の情報の流れと機能発現をほぼ明らかにできました。また、さまざまな着生誘起・阻害物質を単離・構造決定しました。
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