体系的番号 |
JPMJER9104 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJER9104 |
研究代表者 |
吉村 進 松下技研株式会社, -/新素材研究所, 専務取締役、所長
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研究期間 (年度) |
1991 – 1996
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概要 | 私たちは、古来人類の友であった炭素材料を新素材として蘇らせようとの思いで、固体中にπ電子の広がりが存在するために起こる諸現象を基礎的に解明し、新機能を生み出す研究を進めてきました。この研究により、グラファイトを代表とする種々の新パイ電子物質が極めて低い温度で合成され、パイ電子空間での規則的な重合反応あるいは生体細胞の活性化などが観察されました。また、パイ電子物質と金属・半導体・金属酸化物・ガラス・高分子・生体細胞など多くの物質との相互作用を制御することにより、新機能の発現、パイ電子デバイスの提案が可能になりました。近い将来に、ここで得られた低温合成炭素材料に基づく電子デバイス、たとえば、高容量2次電池、太陽電池、発光素子、ディスプレイデバイスなどの実現が可能になるものと思われます。
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