体系的番号 |
JPMJER9201 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJER9201 |
研究代表者 |
板谷 謹悟 東北大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
1992 – 1997
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概要 | 固体と液体とが接する「固液界面」で起る種々の物理及び化学過程を、主として液体中走査トンネル顕微鏡(STM)を駆使することにより原子・分子のレベルで理解し、もってその諸過程を原子レベルで制御することをねらいました。このため、ます第一に原子レベルで規定され、しかも清浄な各種金属及び半導体表面を液体中に露出する方法を確立しました。原子レベルで規定された「固液界面」で起るハロゲンイオンの特異吸着、硫酸アニオンの吸着構造、さらには有機分子の吸着構造をSTM並びに超高真空-電気化学複合装置により決定する事に成功しました。さらに金属、半導体表面上で起るエッチング反応の動的過程の観察にも成功し、「固液界面」で起る物理・化学過程の機構を原子・分子レベルで解明する事を可能としました。これらの成果は応用上においても極めて重要であるばかりか、学問的にも新しい研究分野を開拓した事になります。
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