体系的番号 |
JPMJER9302 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJER9302 |
研究代表者 |
橋本 竹治 京都大学, 大学院工学研究科高分子化学専攻, 教授
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研究期間 (年度) |
1993 – 1998
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概要 | 分子が自然の仕組みに従い秩序構造を形成する過程(自己秩序化過程・相形成過程)に、何らかの人為を加えることにより新しい機能をもつ非平衡構造の構築を研究のねらいとしました。この為に「大きな構造がゆっくり変化する」高分子系やコロイド系をモデルに選び、それらの相転移に伴う自己秩序化過程を探究し、その階層性を解明しました。具体的には種々の散乱法によるフーリエ空間での構造解析法と種々の顕微鏡法による実空間解析法を併用し、数nm ~数μmに至る広い空間スケールで実空間・実場解析すると共に、測定法の新たな開発も行いました。得られた成果を一般的な非線形時間発展方程式に基づいたシミュレーションにより理論解析し、その数理物理学的意義も明らかにしました。これらの研究により、高分子混合系、ブロック共重合体、ゲル、コロイド系の非平衡構造の制御法とその新材料創製への道が拓けたものと期待します。
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