体系的番号 |
JPMJER9304 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJER9304 |
研究代表者 |
山本 喜久 スタンフォード大学/日本電信電話株式会社, -/基礎研究所, 教授/主席研究員
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研究期間 (年度) |
1993 – 1998
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概要 | 本プロジェクトでは、量子論のより深い理解と量子状態の人工的な制御を目指した研究を行なってまいりました。量子光学、メゾスコピック物理、操作マイクロスコピーの実験技術を発展させることで、光子・電子・原子の波動関数を量子レベルで制御する新概念の創出と実験による実証を目指しました。 光の量子状態制御としてスクィーズド光を発生するTJS形半導体レーザの開発および、光子を1つずつ発生する単一光子ターンスティル素子と単一光子を90%以上の量子効率で検出できる固体ホトマル素子の開発に成功しました。半導体中の2次元電子ガスを用いて2電子の衝突を実現し、衝突による出力電流雑音の抑圧を観測しました。これにより、電子がフェルミ粒子であることに起因する2電子の量子干渉効果を実験により実証しました。量子井戸微小共振器内のエキシトン・ポラリトンの振動現象を解明すると共に、エキシトン・ポラリトンの誘導放出現象を実証しました。また、単一原子接合を STM 探針で実現し、クーロンブロケード振動を観測しました。
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