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御子柴細胞制御プロジェクト

研究課題

戦略的な研究開発の推進 戦略的創造研究推進事業 ERATO

体系的番号 JPMJER9504
DOI https://doi.org/10.52926/JPMJER9504

研究代表者

御子柴 克彦  東京大学, 医科学研究所化学研究部, 教授

研究期間 (年度) 1995 – 2000
概要細胞内セカンドメッセンジャーとしてのカルシウムの働きは多岐にわたるので、本プロジェクトではできるだけ幅広く受精、卵割、発生から神経細胞の成長、分化、神経系における情報伝達と高次機能など広範囲の研究を行い、その結果、アフリカツメガエル胚の背腹軸の形成に関するイノシトール3燐酸受容体(IP3R)を介した細胞内カルシウムの機能、同受精卵でのIP3誘発カルシウム放出による細胞表層構造の制御、ニワトリ胚での細胞内カルシウム放出による神経成長制御機構の解明、IP3Rとその結合タンパクとの分子間相互作用、IP3R1型欠損マウスにおける小脳の長期抑圧の欠損と海馬CA1、CA3領域の長期増強の増加、リアノジン受容体によるシナプス可塑性と行動・学習の調節など多くの成果を得ました。カルシウムの機能全体からみれば、最も基本的な部分を解明したことになりますが、このような基礎研究の積み重ねによりいずれは全体像が明らかにされるでしょう。その意味で、本プロジェクトにおける研究成果は脳の高次機能をはじめとする生命現象の本質を解き明かすのに大きく貢献するものと考えられ、また得られた成果は種々の疾患や外傷により傷ついた神経の再生、てんかんのような脳機能障害の病因の解明、記憶のメカニズムの解明、卵割から発生に至る分子機構の解明による発生医学の発展など今後の展開が期待できると思われます。

報告書

(3件)
  • 2000 中間評価書 ( PDF )   事後評価書 ( PDF )   終了報告書 ( PDF )

URL: 

JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2015-09-30   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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