体系的番号 |
JPMJER9501 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJER9501 |
研究代表者 |
加藤 誠志 財団法人相模中央化学研究所, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1995 – 2000
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概要 | 細胞を構成している未知の蛋白質ネットワークを解明するために、ある特定の活性を手掛かりに蛋白質を探索するという従来のアプローチではなく、まず機能未知の蛋白質をそろえてから、それらの機能を探索するというアプローチを試みました。すなわち、ヒト完全長cDNAバンクを出発材料にして、新規cDNAがコードしている蛋白質をインビトロ翻訳や細胞内発現によって実際に手にした後、それらの蛋白質の細胞内局在部位の決定や相互作用する蛋白質の探索を通じて新しい蛋白質ネットワークを見つけていくというやり方です。その結果、細胞周期を制御している新しい蛋白質修飾経路、転写機構に関る新しい核蛋白質複合体、細胞内蛋白質の新規糖鎖修飾など、新しい蛋白質ネットワークを見つけることができました。本プロジェクトによって試行されたアプローチは、ポストゲノムシーケンス時代の分子細胞生物学研究において威力を発揮することが期待されます。
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