| 体系的番号 | 
      JPMJER9704 | 
     
    
    
     
      | DOI | 
      https://doi.org/10.52926/JPMJER9704 | 
     
    
    
      
        
          研究代表者 | 
          
          堀越 正美  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教授
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     | 研究期間 (年度) | 
     
      1997 – 2002
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    | 概要 | 私達の身体は遺伝子DNAの遺伝情報に基づいて形作られますが、「細胞内において染色体DNAからどのようにして遺伝子が読み出されるか?」という機構に関しては多くの謎に包まれています。本プロジェクトでは、染色体構造をとっている遺伝子DNAの特定領域を選択して遺伝情報の読み出し(転写)を制御する蛋白質「ジーンセレクター」を単離し、その作用を解明する研究を行いました。その結果、ヒストンのアセチル化修飾を介して染色体がグローバルに機能区分されるという、これまで全く考えられなかった遺伝子発現の制御機構を発見することに成功しました。また、ヒストンアセチル化酵素・脱アセチル化酵素に代表される正・逆反応酵素の活性中心付近に機能的な共通モチーフ構造を見出しました。さらに、「ジーンセレクター」の機能変異実験を通して、多細胞生物で知られているアポトーシス様の細胞死が単細胞生物においても存在することを発見しました。これらの成果は、いずれもオリジナルな概念に基づいて新仮説を構築することを目指したものであり、その結果、このような多くの新しい「芽」を多岐の研究分野に生みだすことに成功しました。
    
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