体系的番号 |
JPMJER0101 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJER0101 |
研究代表者 |
十倉 好紀 東京大学, 大学院工学系研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2001 – 2006
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概要 | 固体中で強く相互作用する電子集団は、波動関数の強い重なりを保ちつつも、原子サイトまわりになかば局在して、スピンや軌道のナノメートル周期の秩序構造を示し、これらは、しばしば、量子論的な興味深い性質を現出します。本プロジェクトでは、このようなスピンおよび軌道超構造体の示す特異な電気磁気応答の研究に、理論、物質、物性開拓の統合的な観点から取り組みました。その結果、互いに傾いたスピン集団が示すカイラリティに起因する巨大な電気磁気効果や異常磁気電流効果、スピンと分極の組み合わせとしてのトロイダルモーメントが誘起する特異な電磁波応答といった新現象・物性を発現させることに成功しました。さらに、遷移金属酸化物の超格子作製技術による興味深い電磁応答を示すスピン超構造体を設計・開発する一方、電子線、放射光 X 線、中性子散乱といったさまざまな手法を用いた機能性スピン超構造の計測にも成功しました。
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