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量子もつれ プロジェクト

研究課題

戦略的な研究開発の推進 戦略的創造研究推進事業 ICORP

研究代表者

山本 喜久  スタンフォード大学/国立情報学研究所, 教授

研究期間 (年度) 1998 – 2003
概要近年、量子力学を元に単一の原子や電子、光子を操作したり、複数の粒子の間の量子相関を利用して古典的なコンピュータと通信の限界を克服しようとする研究が盛んになってきました。 本プロジェクトではフランスとの共同研究により、量子光学、核磁気共鳴など様々な実験手法を用いて量子相関(もつれ)の本質を解明するとともに、量子情報システムの中核技術の確立を目指してきました。 微小柱・微小共振器に組込んだ単一量子ドットを光で共鳴励起させることで、効率よく単一光子を発生させる方法を提案し、量子暗号実験を行って長距離でも伝送速度が落ちないことを確認しました。また、固体結晶中の原子核スピンを量子ドットとする全シリコン量子コンピュータを提案し、量子ビットの初期化、原子核スピンへの読み書きを考案して実験的に確認しました。さらに量子レジスタ内での情報保持時間の世界最長を達成するなど、今後の量子情報通信への適用が期待される様々な成果が得られました。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2015-09-30   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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