体系的番号 |
JPMJER9802 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJER9802 |
研究代表者 |
北野 宏明 株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所, 取締役副所長
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研究期間 (年度) |
1998 – 2003
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概要 | 生命現象は、多くの多様性をもった構成物の巧妙な相互作用から成り立っています。このような系を、単なる複雑系ではなく、各々の要素の「共生系」と捉え、その理解方法の探求を行いました。これを、細胞や個体発生のレベルで探求するシステムバイオロジーと、知能・行動レベルでその工学応用・産業展開を目指した共生系知能の二つの方向で研究を行いました。その結果、システムバイオロジーという新たな学問分野の勃興に大きな貢献をし、その中でモデル表現言語SBMLやロバストネスに関する一連の理論・実験研究など、幾つかの重要な技術的・理論的枠組みを確立しました。これらの成果はこの分野が急速に発展する源となりつつあります。共生系知能の分野では、人間型ロボットにおける音環境理解や複数感覚融合などの先端的技術を確立すると共に、ロボットデザインという分野を開拓し、商業化への道筋をつけました。この結果、プロジェクトのスピンアウトとして、ロボット・ベンチャーが2社誕生し順調に成長しています。
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