体系的番号 |
JPMJCR9558 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJCR9558 |
研究代表者 |
森 敏 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
1995 – 2000
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概要 | 世界の30%の耕地土壌が強アルカリ不良土壌であり、鉄欠乏症はその土地の作物の生産性の制限因子です。本研究ではイネ科植物の鉄欠乏耐性因子である「ムネギ酸類」の、オオムギ根における生合成経路をあきらかにし、生合成関連酵素の遺伝子をクローニングし、鉄欠乏条件下でのこの遺伝子発現を強化した(ムネギ酸分泌量を増大させた)鉄欠乏耐性植物の作出を行っています。これまでに、1つの成功例として、オオムギのニコチアナミン・アミノ基転移酵素の核遺伝子をイネに導入した、トランスジェニックイネを作出し、これがアルカリ土壌で驚異的な生育を示すことを証明しました。また、世界の30%の耕地をしめる強酸性不良土壌のアルミニウムストレスに強い抵抗性を有する作物の作出もねらっています。現在、高熱・低pH.高アルミニウムである草津温泉由来のイデユコゴメという、原始的な真核生物のアルミニウム耐性の機構を明らかにし、アルミニウム耐性因子をクローニングして、それを作物に導入することを試みています。
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研究領域 | 極限環境状態における現象 |