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アパタイトー高分子繊維複合材料の作製と応用

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

大矢根 綾子  産業技術総合研究所, 研究員

研究期間 (年度) 2006
概要現在、人工靭帯用材料としてポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成高分子繊維が用いられているが、骨との固定部位における結合性が十分でない。骨内固定部位の人工靭帯表面に骨類似のアパタイト層を形成させれば、同靭帯の固定安定性を高めることができると考えられる。高分子材料表面に骨類似アパタイト層を形成させる手法は数多く報告されているが、それらには、複雑な表面処理プロセスを必要とする、アパタイト層の形成に長時間(数日から数週間)を要するといった問題があった。申請者はこれまでに、簡便な化学処理によって高分子基板表面にアモルファスリン酸カルシウムナノ粒子を固定した後、擬似体液(ヒトの体液とほぼ等しい無機イオン濃度を有する水溶液)に浸漬することにより、同基板表面に24 時間以内に骨類似アパタイト層が形成されることを明らかにしてきた。本研究ではこの手法を応用し、高分子繊維の表面に耐剥離性に優れた骨類似アパタイト層を形成させるための手法を確立し、良好な固定安定性を有する人工靭帯を開発する。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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