プラスチック類と固体燃料の混合水素化分解によるクリーンガス製造
研究代表者 |
安田 肇 産業技術総合研究所, エネルギー技術部門, 研究員
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 有害物質を排出することなく廃プラスチックを30 円/Nm3程度のコストでクリーンガスへ転換し、塵芥車等のCNG(圧縮天然ガス)自動車や都市ガス等、地域の輸送用・民生用エネルギーに有効利用する技術の実現を目的とする。廃プラを固体燃料と共に800°C前後で水素化急速熱分解し、メタンを主とするクリーンガスを製造するプロセスを開発する。実用例として、人口50 万人程度の中都市圏で収集される1 日当たり5tの廃プラを固体燃料(石炭で7t)と混合処理すれば、例えばCNG塵芥車の走行距離にして約2 万km分の天然ガスを代替できる。ゴミとして燃焼し発電する方法に比べ、エネルギー回収効率は2 倍以上の約70%に達し、有害物質排出の抑制が期待される。
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