概要 | 医療画像に基づく臓器のモデリングや,金型製造における切削シミュレーション,ロボットビジョンでの環境モデルの生成など様々な分野で,立体形状を微細な直方体の集積として,コンピュータ内に離散的に表現する技術が普及している.この離散的な立体モデリング手法では,形状を十分な精度で表現するためには,膨大な数の直方体を記録する必要があり,巨大な記憶容量(数百MBから数GB)を要するという問題が発生している.応募課題は,この離散的な立体データを高効率・高精度に圧縮保存する技術の開発である.離散的な立休モデルにはデジタル画像と共通した性質があるため,画像圧縮の手法を拡張し利用することで,精度を維持しつつ高圧縮(もとデータの1%程度)することが可能となる.圧縮によりデータの読み込み・書き込み時間が減少するので,処理の高速化も同時に達成されることになる.
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