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インフルエンザウイルス特異的RNAアプタマー群の実用化に向けた機能解析

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

ペンメッチャ クマール  産業技術総合研究所, 生物機能工学研究部門機能性核酸研究グループ

研究期間 (年度) 2005
概要インフルエンザは毎年流行を繰り返し、多数の患者が高熱などの重い症状で苦しみ、小児や高齢者では死に至ることも少なくない。さらにA型インフルエンザは数十年の間隔で世界的な大流行を引き起こすことがある。これはウイルス表面夕ンパク質(主にHemagglutinin; HA)の変異によるもので、この進化により新たなウイルス株がヒトの免疫機構を逃れ、流行を起こしていることが良く知られている。現在ではワクテンが開発され予防の上で効果を発揮しているが、ウイルスの型によって抗原性が異なることから、ワクチン開発や生産も流行株に併せたものとする必要がある。そこでインフルエンザウイルスの株間の違いを同定することは重要な課題であるが、HAにおいては容易に変異を起こすため同定が極めて難しいのが現状であり、抗体によるウイルス株の同定は今のところ不可能である。 当研究室では既にインフルエンザウイルスに特異的に結合し相互作用するRNAアプタマーを創製しており、これを用いてウイルスのジェノタイピングが可能であることを示した。今回の提案では、これらアプタマーのHAに対する詳細な結合様式や、HA活性を阻害するかどうかの生物活性を検討することが重要と考えている。この課題から、インフルエンザの株間の違いを高感度に検出する検査試薬応用技術の創出、さらには、高病原性インフルエンザに対する新規のリード化合物をデザインする情報が得られると期待される。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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