研究代表者 |
土橋 敏明 群馬大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 発ガン物質は遺伝子の本体であるDNAにインターカレート(特異的に挿入)してその機能の発現を妨害することによりガンを引き起こす場合がある。この性質を逆に利用して、不溶化したDNAフィルムを有害物質が含まれる溶液中に浸漬あるいは気体中に静置することにより、有害物質除去を行うことができる。本研究は、濃厚溶液の透析を利用して、DNAを不溶化させると同時に配向させ液晶ゲル状態を取らせて作製した液晶ゲルビーズの応用開発を目的とする。この方法によって作られる液晶ゲルビーズは発ガン物質を効率良く吸着するばかりでなく、クロスニコル下での観察によって容易に吸着量を感知できることが特徴である。さらに、本技術を他の生体高分子に適用した場合には、一定速度で薬剤を徐方できる特徴をもつマイクロカプセルを作ることができ、一般の合成棒状高分子に適用した場合には偏光レンズなどの光学部品の作製に利用することもできる。
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