研究代表者 |
瀧上 昭治 群馬大学, 機器分析センター, 助教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 米国疾病対策センターの「医療現場における手指衛生のガイドライン」においては、手が目に見えて汚れていなければ手の汚染を除去する日常的方法として擦式消毒用アルコール製剤の使用を勧告している。しかしながら、アルコール製剤で手指の消毒を行うと皮膚の天然保湿成分や脂肪分が溶出するために手荒れが著しくなり、医療従事者の手指消毒遵守率が低下し、病院感染発生の要因となりかねない。これを解決するために保湿効果に優れる絹セリシン(群馬県内産繭から抽出)を配合し、使い易さを考慮してアルコールゲルとしたことは新規性・独創性を持つ。現在は実験室規模であるが、パイロットスケールのゲル化装置を試作し、臨床試験やモニター試験を行うことで実用化の可能性は高い。
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