製紙と漁業廃棄物を利用した高効率バイオガス発生技術の開発
研究代表者 |
安藤 生大 千葉科学大学, 危機管理学部, 助教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 京都議定書の第一目標期間(2008 年~2012 年)が目前に迫り、環境税(CO2 税)導入が検討されている。製紙業界は、巨大なエネルギー多消費産業であり、同時にCO2 の多排出産業であることから、環境税対策として有機系廃棄物であるPS を利用したバイオガス化(新エネ化)が本格的に検討されている(の製紙会社)。このため、本研究課題では、?製紙廃棄物(Paper Sludge: PS)と漁業系廃棄物(魚腸骨)を原料とするバイオガス(メタンガス)の発生実験を行う。漁業系廃棄物と組み合わせる理由は、製紙産業の盛んな地域(静岡県富士地域、愛媛県四国中央地域)と漁業地域が隣接することから、廃棄物の組み合わせが容易であることによる。更に、?発酵残渣の有効利用法として、PS のマテリアルリサイクル品であるPS ゼオライトを合成し、バイオガス発生の発酵触媒・促進剤として循環利用する。本提案技術が実用化されれば、製紙業界における新エネ源の安定確保にむけた技術的ブレイクスルーとなり、同時に環境税対策として著しい効果が期待できる。
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