概要 | 細胞外からの様々な刺激を核内へ伝える細胞内シグナル伝達機構の解明は、生命現象を理解するために必要不可欠である。特に、イノシトール-4,5 三リン酸(IP3)はセカンドメッセンジャーとして重要だが、発色団を持たないためIP3選択的センサーの開発が切望されている。本研究では、三リン酸と配位結合する三つの亜鉛(?)錯体(分子の上側と下側)と、センサー部として機能する発光性官能基を的確に配置することによって設計したIP3特異的発光センサー1(図1)を用いて、生細胞内のIP3の分布と濃度の変化を測定することを目的とする。
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