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撥水性を有する表面微細構造の最適化による流動抵抗の低減化技術の開発と応用

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

小方 聡  首都大学東京, 都市教養学部, 研究員 【助手】

研究期間 (年度) 2006
概要層流域で抵抗減少効果を有する超撥水性壁は,近年のマイクロマシンなどの微細流路における圧力損失の低減化技術とも関連して注目されている.本提案課題の新規性・独創性は,この微細構造に代表される壁面の幾何学的性質と濡れ性に代表される壁面の化学的性質を組み合わせ,それらと流動抵抗の関係を明らかにしようとする所である.そして,表面微細構造を最適化することにで,より大きな抵抗減少効果を生じさせる壁面を創生することである.従来の研究において,シリコン基板上に幅10~5μm 深さ20μm の溝を付加した平板を作製し,それを内壁に用いてダクトの層流域の圧力損失を最大13%減少させることが出来た.そして,従来の超撥水性壁で実用化の問題であった耐久性をクリアした.圧力損失を低減化させる本課題は,層流域がターゲットであるマイクロ関連の分野への実現の可能性がある本研究は,壁面の表面性状と抵抗減少効果の関係を実験的・解析的に明らかにし,それらを基に抵抗減少効果を生じる新しい壁面を“微細構造のスケール”の観点から創生することを目的としている.微細構造として,具体的には従来の撥水加工した溝構造の割合やパターンを様々に変え,抵抗減少効果に最適な壁面性状を明らかにする.

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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