研究代表者 |
垣内 力 東京大学, 大学院薬学系研究科, 寄付講座教員
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 臨床上では様々な病原性細菌において、抗生物質に対する耐性菌が出現し、新たな作用機序の抗菌薬が望まれている。菌の増殖を抑制せず、菌の病原性を抑制する抗菌薬の開発は、耐性菌の出現を低く抑えられるため、極めて魅力的な課題である。この病原性抑制薬の開発を行う上で、菌の病原性因子、及びその発現制御機構の理解は重要である。本研究の目的は、多数の個体数を扱うことができるカイコを感染モデル動物として用いて、新規病原性遺伝子を網羅的に同定し、それらの機能、及び他の病原性因子の発現に及ぼす影響を解明することである。新規病原性因子に対する阻害剤の探索は、病原性抑制薬開発の基盤システムの開発につながると期待される。
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