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Mn-Co-Ni3成分系硝酸塩混合物の低温焼成によるサーミスタ素子の試作

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

横山 隆  横浜国立大学, 大学院工学研究院機能の創生部門個体の機能分野, 講師

研究期間 (年度) 2006
概要Mn-Co-Ni3成分系酸化物からなるサーミスタ材料は、温度の上昇にともない電気抵抗値が指数関数的に減少することから温度センサとして幅広い分野で利用されている。1400°Cで焼結させる一般的な焼成方法でこの酸化物焼結体を作製すると、結晶相はスピネルと岩塩型の共存となり、電気的特性はその結晶相の存在割合に依存していた。そこで著者らは、これまで複雑な焼成パターンと雰囲気を制御してスピネル単一相焼結体を作製し、安定した電気的特性が得られることを明らかにした。さらに電気的特性の組成依存性を求めるとともに、一部の組成では陽イオン分布も決定した。しかし、焼結をさせないで単純な方法でサーミスタ素子の作製が可能となれば、安価で量産性に富むことが期待できる。従って本課題では、焼成温度を出発原料である混合硝酸塩の分解温度(約250°C)近くまで低下させ、さらに単純な焼成パターンでサーミスタ素子用の酸化物を作製し、結晶相の同定と電気的特性の評価を行い、低温焼成型のサーミスタ素子を試作する。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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