レーザーアブレーション/ICP-MSを用いた大気粉塵中微量有害金属の超高感度自動連続計測システムの開発
研究代表者 |
奥田 知明 慶應義塾大学, 理工学部, 助手
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 大気粉塵中に含まれる微量金属は人体に有害であり、簡便かつ迅速な分析法が求められている。本研究では、高感度である誘導結合プラズマ質量分析法と、レーザー光の照射により大気粉塵などの固体試料を瞬時に溶発・気化させる技術(レーザーアブレーション)とを組み合わせ、大気粉塵中微量金属の超高感度自動連続計測技術の開発を行う。特に本年度では、基幹技術であるアブレーションセルに関する当研究グループによる先行研究の結果明らかとなってきたいくつかの課題(後述)について検討を行い、その解決を目指す。本技術が開発されれば、従来では想像もできなかった数百・数千もの多量の大気粉塵試料中の数十種の有害金属の多元素同時分析を、技術的にもコスト的にも簡単に行えるようになり、当該分野の革新的な発展に寄与することができる。
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