キラルらせんポリフェニルアセチレンゲルの開発と選択吸着沈殿法による光学分割
研究代表者 |
波多野 慎悟 新潟大学, ベンチャービジネスラボラトリー, 機関研究員
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 医薬品の多くは光学活性体であるが、各光学異性体に単離せずにラセミ体の状態で使用されている場合が少なくない。一方、DNA やたんぱく質など、生体構成物質の多くは光学活性体であるため、人体は光学異性体に対して識別能力を有する。そのため、一方の光学異性体が人体に悪影響を及ぼす可能性は極めて高い。このような危険性を減らすには、純粋な光学活性体を得ることが重要である。本研究では、純粋な光学活性体を得る方法として代表研究者が前年度見出した選択吸着沈殿法をさらに実用的にするために、部分的に不溶部分を持つようなキラルらせんポリフェニルアセチレンゲルを合成する。そしてそのゲルを用いた選択吸着沈殿法により医薬品の精製を行う。
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