シリカ粒子表面へのカプサイシンの固定化と新規生物忌避性複合材料の開発
研究代表者 |
坪川 紀夫 新潟大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | カプサイシンは、強力な生物忌避性を持つことが知られており、カプサイシンを配合した塗料は、船舶用船底塗料として極めて有効であることが報告されている。そこで、本研究ではシリカ粒子表面へカプサイシンを固定化することによる水中への溶出速度の制御と、カプサイシンを固定化したシリカを配合した高分子やや塗料の海洋生物の忌避性について検討し、安全で安心な新規船底塗料の開発を目指す。本研究の新規性はここにある。なお、(1)カプサイシンのフジツボの幼生に対する大きな忌避効果は確認されている、(2)ポリマーグラフト化シリカからの複合材料や塗料の合成技術は我々の研究室ですでに確立しているので、実用化の可能性は非常に大きい。
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