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レオロジー技術を応用した微細構造表面を持つ無反射透明樹脂膜の作成

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

永井 睦  長岡工業高等専門学校, 電子制御工学科, 助教授

研究期間 (年度) 2006
概要映像機器は高度に発達し,視聴環境は向上したが,ディスプレイの表面反射が未解決の問題となっている.この表面反射を除去する最良の方法は,無反射透明樹脂膜でディスプレイの表面を覆うことである.無反射透明樹脂膜を作製するためには,極微細な無反射形状を樹脂膜に転写する技術が必要である.本研究では,射出圧縮成型法に超音波振動を付加した新成形法によって,この問題を解決する.ここで提案する新成形法は,ナノオーダーの極微細形状を1次成形により形成するので,高精度で高生産性のよい樹脂成形技術であるということができる.大気開放型化学気相析出法によれば,酸化亜鉛ナノウイスカ薄膜を容易に作製でき,しかもナノオーダーの形態制御が可能である.この薄膜の結晶表面を光吸収面構造にすると,その表面は無反射面となるので,その表面形状を透明樹脂に転写すれば,無反射ディスプレイ面を作成することができる.ここでは,表面形状の転写性を樹脂の粘弾性等のレオロジー的性質から検討し,目的の転写精度を達成する最適成形条件を決定し,無反射透明樹脂膜の製作を行う.

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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