キラルらせんポリフェニルアセチレンを用いた選択吸着沈殿法による光学分割
研究代表者 |
波多野 慎悟 新潟大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー
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研究期間 (年度) |
2005
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概要 | 医薬品の多くは光学活性体であるが、各光学異性体に単離せずにラセミ体の状態で使用されている場合が少なくない。一方、DNAやたんばく質など、生体構成物質の多くは光学活性体であるため、人体は光学異性体に対して識別能力を有する。そのため、一方の光学異性体が人体に悪影響を及ぼす可能性は極めて高い。このような危険性を減らすには、純粋な光学活性体を得ることが重要である。本研究では、キラルらせんフェニルアセチレンポリマーがラセミ体溶液中から析出する際に、一方の光学異性体を優先的に取り込みながら沈殿する選択吸着沈殿法による光学分割を行うことにより医薬品の精製を行う。
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