探針エレクトロスプレーによる生体試料の質量分析法の開発
研究代表者 |
平岡 賢三 山梨大学, クリーンエネルギー研究センター, 教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | ノーベル賞の対象となったエレクトロスプレーは、ライフサイエンスにおいて重要な手法として確立されている。しかしながら、この方法は生理食塩水などの高塩濃度試料(ex.生体試料など)に適用することが困難であり、測定のためには煩雑な前処理が必要という問題がある。本研究では、nm オーダーの先端径をもつ探針(プローブ)に試料を捕捉させてエレクトロスプレーを発生させることにより、ほとんどあらゆる液体試料について、前処理なしで測定可能が可能な「探針エレクトロスプレーによる生体試料の質量分析法」の開発を目指す。探針の駆動装置として既存のボイスコイルを用いるため、製造コストが低く、実用化の可能性が高い。また、既存の質量分析装置にそのまま装着することができるため、市場価値が極めて高い。
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