研究代表者 |
鈴木 俊二 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 助教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 山梨県のブドウ三大病害とされる灰色かび病、べと病、晩腐病が発生すると、ブドウの収穫量や品質に甚大な被害を及ぼす。このため、現行のブドウ栽培では農薬散布は必須であるが、現実的には、農薬は環境汚染の一因とみなされ、その不適切な使用に対し社会的批判が向けられている。本課題は、ブドウ病害の早期診断法を開発することにより、農薬散布に関わる労働力、コストを軽減し、更に不必要な農薬散布を減らすための適期防除を目指す。病原菌の検出法としては、高い検出感度を有するPCR 法をベースにした手法を用いる。PCR 法は食品等に混入した雑菌を簡便に検出する市販キットに利用されている技術であり、実用性が高いと考えられる。また、本試験により確立された検出方法は特許の対象ともなり得る。本研究期間内に、ブドウ病害の早期診断法を開発に向けて、? 病原菌検出のためのPCR 法の確立、? 圃場での野外調査、? 実用化に向けた条件検討について実施予定である。
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