心拍変動のサーカディアンリズムを基にした更年期障害の診断法の開発
研究代表者 |
牛山 喜久 信州大学, 医学部保健学科, 教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 一日の心拍変動には、昼間は心拍数が高く夜間に低くなるサーカディアンリズムが明確に認められる。この心拍数の変化は、主に自律神経(交感神経系および副交感神経系)によって身体の活動状態や環境変化に同調するよう調節されている。一方、女性の更年期障害は加齢に伴う女性ホルモンのフィードバックシステムの破綻といわれ、自律神経失調症を主体とした不定愁訴を主訴とする症候群と説明されるが、時に重篤な症状を示す場合もあり更年期の女性にとってこの障害の軽減は重要な問題である。しかし不定愁訴を主訴とするため、適格な診断方法は殆ど確立されていないのが現状である。本研究課題では、健常な若年女性群と更年期にある女性群を対象として、24 時間心拍変動を測定し内在するサーカディアンリズムを両群で比較検討し、その自律神経支配様式を明らかにし、更年期障害の早期診断法の開発をめざすもので、更年期障害によるその後のQOL確保に大いに貢献できるものと考える。
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