概要 | ストレスがあふれ高齢化社会に進む現在,身体のみならず心の健康を保ち,質の高い生活を維持するためには,ストレスを定量的に測定できる技術の創生が必要である。これにより,ストレスを学際的,医工連携的,文理融合的に研究することが可能となり,その成果として得られるエビデンス(根拠)をもとに,ストレスをコントロールしていくことが望まれる。 バイオマーカーとは,人が発する生体情報を数値化・定量化した指標を意味する。従来の物理計測では押さえ込めなかったストレスを定量評価するには,バイオマーカーは必要不可欠なものなのであり,その技術開発には大きな社会的ニーズがある。 本研究は,ストレスを定量的に評価するために,交感神経系と内分泌系のヒトの2大制御系に加え,免疫系も同時計測できる多軸の評価システムとすることで,より一層ユーザーのニーズに合致し,エビデンスの確かなマルチ・ストレスセンシング機器を実現することを目的としている。
|