複数α線放出アイソトープ,227Thを用いた転移性骨腫瘍治療法の開発
研究代表者 |
鷲山 幸信 金沢大学, 大学院医学系研究科, 助手
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 乳がん、前立腺がん、肺がんの進行により発現する転移性骨腫瘍は激烈な疼痛をきたし、治療過程や日常生活に於いても痛みのコントロールに苦慮する症例が多い。本研究ではこの疾患に対してラジオアイソトープを用いた新たな治療法の開発を検討する。使用アイソトープには連続的に複数のα線を放出する227Th を選択し、骨に特異的に集積する薬剤:227Th-EDTMP として合成後、治療実験を行う。まず1) 227Th-EDTMP の最適投与量を決定し、2)転移性骨腫瘍モデルラットを作成し、3)227Th-EDTMP を投与して治療効果を検討する。その後4)放射線の線量計算に基づくヒトへの適用評価を行い、新規転移性骨腫瘍治療法として実用化を目指す。
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