糖鎖ミミックペプチドを用いた病原体特異的な薬剤の創製
研究代表者 |
三浦 佳子 北陸先端科学技術大学院大学, マテリアルサイエンス研究科, 助教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 本研究では、ベロ毒素(大腸菌O157産生毒素)結合性の糖鎖ミミックペプチドを利用することで、病原体に特異的に作用する薬剤の創製を行う。病原性大腸菌O157による食中毒は毎年多数発生しており、死者数も多い重篤な感染症である。大腸菌O157に対する治療法や薬剤は未だ開発されておらず、対策が迫られている。一方で、大腸菌O157とその毒素はグロボ系糖鎖(Gb3)に結合することが知られている。入手や修飾の難しさから、糖鎖を利用する試みは殆ど実用レベルでは行われていない。申請者はこれまでに、Gb3 糖鎖と同じ機能を有し、合成が容易で修飾が可能なペプチドを開発しており、これを薬剤と融合することで、新規薬剤の開発を行う。
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