細胞保護・増殖促進活性を有する高活性型セリシンペプチドの開発と応用
研究代表者 |
高橋 正和 福井県立大学, 生物資源学部
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研究期間 (年度) |
2005
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概要 | 当課題は、セリシンの活性中心配列を連結した組換えペプチドを生産し、加水分解物と同等以上の高活性型標品を創出し、実用化することが目的である。背景として、・医療用の細胞培養には狂牛病の危険から、ウシ血清成分不含の無血清培地が望まれている。・絹タンパク質セリシンの加水分解物(平均約15kDa)には、細胞を血清飢餓や凍結・参加などのストレスから保護し、生存維持や増殖促進に優れた性質を示す。しかし、加水分解物は、無数のポリペプチド分子の混合物であり、有効成分の構造特定が困難なため商品化に不利である。・セリシンには特徴的な繰り返し配列が大量に含まれ、加水分解物の有効成分もこの繰り返し配列に由来する。さらに、既にその部分ペプチド(10残基、965Da)を活性中心配列と特定している。
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