概要 | 食品による高コレステロール(CHOL)血症などの生活習慣病の予防改善は極めて重要です。私は牛乳β-ラクトグロブリン由来のペンタペプチド(ラクトスタチン:IIAEK)が、血清CHOL を劇的に低下させることを世界で初めて発見しました(Biochem.Biophys.Res.Commun., 281, 11-17 (2001))。その活性は医薬品のβ-シトステロールよりも強力でした。この発見はラクトスタチンを活用すれば、革新的CHOL 代謝改善素材が創成可能であることを示しています。今回の申請では、さまざまな新規の先端的な手法を駆使して、次の点を集中検討します。ラクトスタチンを機能性食品に活用する場合には、作用機構が異なる植物ステロール(β-シトステロールなど)との併用が考えられます。しかし、この併用効果の研究は行われていません。併用により革新的な活性が期待できます。申請では、この併用効果とその作用機構を解明します。
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