新しい機能性食材としての緑茶抽出物-キトサン複合体の開発
研究代表者 |
吉岡 寿 静岡県立大学, 環境科学研究所, 教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 緑茶はカテキンやビタミンC等の有効成分を含み、毎日充分飲むことが健康維持に有効であると考えられている。その為には、高濃度で抽出した濃いお茶を飲んだり、緑茶抽出液を乾燥させ、粉末として利用すること等が考えられるが、それらはカテキンによる強い渋味や苦味を呈し、大量に摂ることが出来ない。この渋味苦味を抑える手法として、シクロデキストリンで包接する方法が特許として公開され、市販のドリンクに応用されている。申請者らは機能性食品として知られるカニ殻出来のキトサンと緑茶抽出物が複合体を形成し、渋味苦味を良く抑えることを見出した。この複合体は胃に入ると速やかに溶解し、緑茶とキトサンの夫々の機能を発揮する。ここではこの複合体の各種の機能を調べると共に、これを用いた食品の開発を目指す。
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