概要 | 本課題は,緻密質の酸窒化ガラスをガラス転移点温度近傍の過熱水蒸気で酸化させることにより,球状の連通気孔(~数μm)からなる高強度多孔質ガラスを製造する技術に関する研究である.そして、本技術の実用化の目標は、水に含まれる細菌や寄生虫等を,低圧損・大透過流速で濾過することができる精密濾過セラミック膜を提供するものであり,汎用セラミック膜を支持層として用いることが可能であるため,実現の可能性は高いものである.本研究では,酸窒化ガラスの過熱水蒸気処理により多孔質ガラスを作製し,酸窒化ガラスの化学的特性(組成等)と多孔質構造制御との関係を明らかにするとともに,多孔質ガラスのガス透過性を計測し,フィルタへの適用可能性を評価する.
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