Cre-lox系を用いた高速遺伝子増幅系による大量タンパク質生産
研究代表者 |
堀内 嵩 自然科学研究機構, 基礎生物学研究所, 教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 現在ではタンパク質医薬が一つの大きな市場を形成している。しかしこのタンパク質生産のステップが、産業界や研究分野においてもネックになっている。様々な生産方法の中で生きた動物細胞の染色体上で選択マーカーと共に目的遺伝子を増幅させる方法が主流となっているが、増幅機構が不明で、高生産株の選別に時間と手間が掛かり、選択マーカーのみが増幅し目的遺伝子の増幅が不十分な細胞も選択される等の欠点を抱えている。最近我々は酵母を用いて、世界に先駆けて独創的な方法で“ダブルローリングサークル型複製(2つの複製フォークが環状DNA を連続的に複製する反応)”を誘導して目的遺伝子を増幅させることに成功し、機構が明らかで制御可能な高速の増幅系を開発した。しかも、この増幅法は動物細胞で汎用されているCre-lox 部位特異的組換え系によることから、動物細胞への応用が極めて有望である。この系を動物細胞へ移し、短時間・高効率で遺伝子増幅させ、タンパク性医薬の生産性を劇的に改良する。
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