研究代表者 |
三浦 裕 名古屋市立大学, 大学院医学研究科分子神経生物学分野, 助教授
|
研究期間 (年度) |
2006
|
概要 | アルツハイマー病は脳のニューロン死が根本問題にある。その結果として認知障害が発生し、臨床症状が顕著になった段階では、すでにニューロン死は広範に進行しており、回復は不可能である。その確定検査は、患者の脳から採取した脳組織の顕微鏡観察が確実で、早期発見につながる。しかし、この手法は、患者への侵襲性が極めて大きいため日本では認められていない。われわれはこの病気にATBF1 というDNA 結合タンパク質が関与していることを確認している。また、このタンパク質は症状によって血中の量が変化することが示唆されている。この血液中のATBF1 が定量化できれば、簡便な検査でアルツハイマー病の早期診断が可能となり、患者のみならず社会に大いに貢献できる。
|