研究代表者 |
安田 啓司 名古屋大学, 工学研究科, 助教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 衣服のドライクリーニング、精密機器の洗浄、研究所などから排出される毒性の高い有機ハロゲン化合物を含有する排水を対象として、原位置型のコンパクトな超音波排水処理装置の開発を目的とする。原理は超音波により発生する微小気泡(超音波キャビテーション)が圧懐することにより生成する高温・高圧の反応場で有機ハロゲン化合物を分解するものである。超音波を利用した排水処理装置は新規性があるが、実用化には反応効率を増加させる必要がある。そこで、独創的な方法であるマイクロバブルの導入によるキャビテーション核の供給、液の混合による反応場への物質移動促進、超音波場の重ね合わせによる反応領域拡大の併用によって、反応効率を現在の3倍程度に向上することにより実用化が可能となる。本研究では、上記の改良により超音波反応効率が最大となる排水処理装置を開発し、さらに、様々な実排水を用いて実証試験を行う。
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