脳機能画像の統合的アプローチによる認知症早期診断法の開発
研究代表者 |
中村 昭範 国立長寿医療センター, 長寿脳科学研究部
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研究期間 (年度) |
2005
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概要 | アルツハイマー病のような認知症性疾患の早期診断は困難であり、現在のところ症状が軽いごく初期段階での正確な診断法は確立されていない。脳の代謝を測定できるポジトロンCT(PET)や脳血流シンチ(SPECT)等の検査は脳局所の糖代謝異常や血流低下を捉えることができるため、補助的な診断に利用されているが、認知症初期段階での診断応用には感度や特異性の点で問題がある。脳磁図(MEG)は脳の神経細胞の電気的活動を直接測定して脳の機能変化を非常に高い感度で捉えることができる検査法である。そこで本研究は、このMEGで得られる神経生理学的な情報をPET及びSPECTのデータと組み合わせることによって、認知症の正確な早期診断法の確立を目指す。
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