研究代表者 |
見附 孝一郎 自然科学研究機構分子科学研究所
|
研究期間 (年度) |
2005
|
概要 | 金属内包フラーレンおよびイオン液体はこれまでにない機能性材料として応用が期待されている新奇材料であるが共に高沸点物質である。これらは、分子レベルでのユニークさが巨視的な性質を決定しているという共通点を持つため、新機能創出のためには分子構造に手を加える必要がある。従って材料の評価のためには、分子の最も基礎的な性質である質量の分析は欠かせない。質量分析では、試料を真空中で気化し、イオン化する必要がある。しかし沸点が高いため、従来の方法では安定で定量的な気化およびイオン化が困難であった。そこで、既に特許を出願した、「高沸点物質の光イオン化質量分析装置」を基礎に、微少量の試料でも簡便かつ正確に質量分析できる装置を開発し、実用化を目指す。
|