生体吸収性材料を用いた心臓外科手術後一時的心筋ペースメーカーワイヤーの開発
研究代表者 |
成田 裕司 名古屋大学, 医学部
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研究期間 (年度) |
2005
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概要 | 心臓手術後に二時的心筋ペースメーカーワイヤーを留置することは術中・術後管理における診断・治療上極めて有用で、ほとんどの心臓外科手術で定常的に行われ、約5日前後で抜去する。通常の一時的心筋ペースメーカーワイヤーは末梢・心臓側の電極を縫着固定するために心筋に穿刺する針と、脱落防止のためのコイル状の金属あるいはポリプロピレン糸が付いている。稀ではあるが、これらの付属物や固定のために心筋やバイパスグラフトなどを傷つけることによって致命的な心タンポナーデなどの出血性合併症や不整脈を引き起こすことが報告されている。本応募課題では上述の合併症を無くすために、生体吸収性材料で作成したフイルムを用いて、心筋を傷つけることなく電極を固定し、またそのフイルムが溶解することで抵抗なく抜去可能となる、新しいコンセプトの一時的心筋ペースメーカーワイヤーを開発する。
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