遺伝子発現の光制御を目指した光応答性DNA核酸の開発
研究代表者 |
浅沼 浩之 名古屋大学, 工学研究科
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研究期間 (年度) |
2005
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概要 | DNAのDNAたる所以は、対応する相補鎖と安定な二重鎖を形成することにある。DNAを用いた殆ど全てのバイオツールや分子デバイス・分子マシンはDNAの二重鎖形成能に基づくといっても過言ではない。従ってDNAが持つこの超分子性を光などの外部刺激で制御できれば、これら全てのツールや分子マシンを人工的に制御できると考えた。この発想に基づき、本申請者はDNAの持つ様々な機能の光制御を目指してアゾベンゼンを導入した光応答性DNA(=光応答性核酸デバイス)を開発し、DNA二重鎖の形成と解離を光照射のみで制御することに成功した。本申請研究ではこの要素技術を完成させ、更に光応答性DNAを用いた遺伝子増幅(光PCR法)を実現する。将来的には光PCR法をシステムとして完成させ、新規バイオツールとしての実用化を図りたい。
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