研究代表者 |
笠井 裕一 三重大学, 医学部整形外科学教室
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研究期間 (年度) |
2005
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概要 | 形状記憶合金とは、記憶した形状を低温で変形させても、加温するとまた元の形状に戻る金属である。われわれは、この金属特性を利用した新しい骨折治療法の開発を目指した。現在、骨折固定用インプラントの1つにMennenプレートがある。これは爪を持った円筒形のプレートであり、術者がクランプすることで、骨折部を固定するものである。われわれは、Mennenプレートに形状記憶効果を持たせたインプラントを考案した。この形状記憶合金製プレートは冷却した状態でプレートの爪を拡げておき、復元力により骨折部を整復し、持続的な固定力を得るものである。本プレートを臨床応用することにより、手術時間の短縮、持続的な固定性が期待できる。本研究の目的は、この形状記憶合金製Mennenプレートの有用性、安全性を証明することである。
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