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角膜疾患治療剤の開発と応用

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

高松 哲郎  京都府立医科大学, 医科大学大学院医学研究科細胞分子機能病理学, 教授

研究期間 (年度) 2006
概要多くの組織の創傷治癒に有効な治療薬となり得る新規コネキシン43 抑制剤を提供する。つまり、RNA 干渉によりコネキシン43 の発現を効率よくかつ特異的に抑制できる配列を含有するsiRNA は、上皮や内皮の再生を促し損傷の治癒を早める。また、過剰に発現するとケロイドなどその組織の機能障害を引き起こす肉芽組織の産生を抑制することによって適正な治癒を導く。これらの作用は創傷の治癒をコントロールできる治療薬として有効である。特に当該siRNA は、これまで困難であったヒト角膜内皮細胞の増殖を促し、角膜内皮細胞の減少に起因する疾患または障害に対する有効な治療法となりうる。たとえば、内皮細胞数の低下によって角膜の透明度が低下した水疱性角膜症患者(角膜移植の4-5割を占めている)の前眼房に投与することで、角膜内皮細胞が増殖し内皮組織の機能回復を促すことが期待できる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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