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ルテニウム錯体触媒を用いる高度機能性多置換マレイミドの革新的合成法の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

近藤 輝幸  京都大学, 学院工学研究科物質エネルギー化学専攻

研究期間 (年度) 2005
概要マレイミドは、耐熱性、耐薬品性に優れた樹脂や光学材料のみならず、医薬品や農薬、染料の重要な合成中間体である。しかしながら、従来の製造法で合成できるマレイミドは、無置換マレイミドに限られていた。申請者は、最近、ルテニウム錯体触媒を用いるアルキン、イソシアナートおよび一酸化炭素(1気圧)の新規[2+2+1]共付加環化反応を見出した。本法により、これまでに合成されたことのない新規多置換マレイミド類の高速合成が可能となった。本法は、副生成物を一切排出しない原子効率100%で進行する環境調和型革新的マレイミド合成法である。本試験研究では、まず、これまで多段階精密合成でのみ合成されてきたPKC阻害剤として重要なインドール環を置換基として有する「インドリルマレイミド」の高効率ワンポット合成を行い、本法の汎用性・有用性を明らかにし、さらに、反応のスケールアップ、触媒回収・再利用法について詳細な検討を行い、新工業プロセスとしての実用化・事業化を目的とする。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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